玉露の飲み方・選び方・保存方法等(伊藤柳櫻園茶舗と一保堂茶舗)
残暑が厳しい中、伊藤柳櫻園茶舗に足を踏み入れると、水出し玉露を振る舞われました。それまで玉露は、あまり好きではなかったのですが、大変美味しく感じたので、玉露について調べてみました。
伊藤柳櫻園茶舗で渡された価格表には、玉露の銘柄として、星雲・鳳凰・京の翠・熱湯玉露(特上)・熱湯玉露・高瀬川(水出し玉露)という6銘柄が載せられています。
店員さんのお話では、玉露というものは、基本的には60度のお湯でお茶を淹れなければお茶が出ないそうですが、熱湯玉露は100度のお湯でも淹れられるお手軽さがあるらしいです。
お茶の詳しい知識がない私は、手軽に淹れられる熱湯玉露を買い求めたのですが、保存方法として「夏の暑い盛りには冷蔵庫での保存がおススメ。おおよそ半年以内に飲み切るのが理想。」と伺いました。
京都では、恐らく一番有名なお茶屋さん、一保堂茶舗の商品カタログには、玉露の銘柄が、天下一・一保園・甘露・麟鳳・鶴齢・滴露・萬徳・碧雲・玉露芽茶・くき玉露・玉露粉の11名柄が載せられており、(沢山あるなぁ)という印象を受けました。
こちらには、熱湯で淹れる玉露として、滴露・萬徳・碧雲・くき玉露が紹介されています。
☆熱湯で淹れる
茶葉:10g お湯の量:210ml 温度:100度 1煎目の待ち時間:30秒 2煎目以降は待ち時間なし 急須はゆすらない
☆旨みをじっくり引き出す
茶葉:10g お湯の量:80ml 温度:60度 1煎目の待ち時間:90秒 2煎目以降は待ち時間なし 急須はゆすらない
「お茶の淹れ時」冊子より
上記、冊子より気になった点を、問合せしてみました。
・熱湯と60度で淹れるのとでは、どう味が違うのか?
玉露を熱湯で淹れると、さっぱりした、しかし渋みのある味になり、60度で淹れると、旨みが楽しめます。
どれも絶対に熱湯・絶対に60度と言う事はありません。
・熱湯と60度では、お湯の量が違うのは何故?(80mlというのは、1人分としては少なくないか)
熱湯で淹れると、お寿司屋さんのあがりの感覚で、ゴクゴク飲む事がでますが、60度で淹れると、旨みが濃いので、ガブガブ飲むよりも、小さなコップに入れて、少しづつ楽しむ飲み方になります。
・指示通りの適量を淹れたとして、何煎まで楽しむ事が出来るのか?
3煎までが、より美味しいですが、中には4.5煎まで楽しむ方もおられます。
・急須はゆすらないと書いてあるが、ゆする人が多い気がします。
お湯の力で茶葉が開くので、ゆすると開き過ぎになり、雑味が出てきます。
・茶葉の保存方法は?
臭いのきついものからは臭いが移るので、茶筒などの密閉容器に入れ、常温で2週間~1ヵ月で飲み切って下さい。
・価格の違いは、茶葉の違いと、どういう関係があるのか?
手摘み、生えたばかりの若い葉。
ツンツンと尖った茶葉で、淹れた時にえぐみのないものを、選別してブレンドしています。
玉露を始めてお試しされる方には、「滴露」「萬徳」から、色々な飲み方を試されてはいかがでしょうか?との事でした。
一保堂茶舗
会社概要
創業 1717年(享保2年)
設立 1964年(昭和39年)4月
所在地
〒604-0915
京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町52番地
TEL 075(211)3421
FAX 075(241)0153
伊藤柳櫻園茶舗
会社概要
創業 1875年(明治8年)
所在地
〒604-0935
京都府京都市中京区二条通御幸町西入丁子屋町690
TEL 075(231)3693
FAX 075(231)2118