株式投資や投資信託、ETFなどの商品を購入し、NISA口座で運用すると、発生した利益が非課税となる
NISA(少額投資非課税制度)が、2014年からスタートし、
来年2019年で非課税期間5年が終わろうとしています。
運用していた商品がどうなるのか。
選択肢は3つあります。
1、売却して損益を確定する。
利益が出ていれば、その利益分は非課税となります。
NISA口座では、損失のマイナス分を向こう3年間の利益のプラス分と通算し、
課税が免除される制度(譲渡損失の繰り越し控除。)が対象外なので、なにもメリットは残りません。
2、課税口座へ移動する。
非課税期間が終わり、課税口座(特定口座や一般口座)へ移動すると、終了時点の価格までが非課税の
対象となり、当然それ以降の利益に関しては課税されるようになります。
3、ロールオーバーで、次の非課税期間へ繰り越す。
ロールオーバーすると、非課税期間の延長ができ実質10年間、
非課税枠で運用することが可能となります。
120万と決められていた上限がなくなったため、
120万より増えた利益分はすべて繰り越せるようになりました。
また、NISA口座120万円の非課税枠を一部しか利用せず、
ロールオーバーする額が120万円に満たない場合は、120万円との差額分までを追加で購入できます。
非課税で運用できる投資額が増えていく可能性があるロールオーバーのメリットは大きいです。
ただ一つ注意したい点は、2019年以降にNISAを利用して行う投資ではロールオーバーができません。
将来的に変わる可能性もありますが、
NISAの投資期間は2014年から2023年までの10年間となっていて、
最大600万円までの額が可能となっています。
よって2019年から5年後の2024年以降はロールオーバーによる継続投資ができません。
これらを、踏まえ悔いのない自己判断をしてください。