2018年2月のオリンピックで使用された、羽生結弦君のショートプログラムの曲は
『ショパンのバラード1番作品23』
です。(途中抜粋されているカ所はあります)
そして、そのピアノ演奏家は
『クリスティアン・ツィメルマン(ツイマーマン)』
で間違いないと思われます。
そのバラードですが、私は「ラブソング」だと思っています。
紳士的なショパンが、内に秘めた思いを音に乗せて、ささやかに、そして情熱的に愛を語る。そう。ショパンは、紳士的な男性のイメージが強い。
一方、今回流れたツィメルマンのバラードは、情熱的過ぎて、少々乱暴な感じに聞こえます。ツィメルマンは、乱暴な音色しか出せない人ではありません。ささやきかけるかのように、繊細な音色も出せる方なのです。ですので、情熱的なカ所において、わざと乱暴と思えるような情熱的な音を出していると思われます。
私は、演奏家のはしくれとして、この度のツィメルマンの曲の解釈が、納得出来ないです。ご本人様に直接お話を聞いた訳ではありませんので、彼には彼の言い分があるはずです。
しかしながら、これから先「これがショパンのバラード1番だよ」と、何度も繰返しテレビ等で、羽生君の演技と共に流れるのには、違和感があります。
「ショパンのバラードは、もっと紳士的な曲である」と私は思っています