大阪交響楽団 第227回 定期演奏会
指揮:沼尻竜典
曲目:フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 交響曲 第101番「時計」
マックス・ブルック 交響曲第3番
第1部のハイドンでは、沼尻指揮者が、大変ユニークな指揮をされていました。
体全体を使って、遊んでいる・楽しんでいる、独特な指揮でした。
ハイドンは喜劇なので、そのようにされたのかと思われます。
第2部のブルックでも(楽しい指揮が見られるのかな?)と思ったらば、普通な指揮でした。
観客席の人間は、結構、期待していたんですけれどもね…
私の勝手な主観ですが、ハイドンは音が少ないので、途中眠くなりました。
ブルックは、ロマン派時代の作曲家なので、音がそこそこ多く・旋律も綺麗でしたので、飽きる事がなかったです。
写真は、ザ・シンフォニーホール内の喫茶スペースで頂いた、軽い夕食です。
大阪交響楽団 第225回 定期演奏会
指揮:寺岡清高
アルト:福原寿美枝
合唱:関西二期会合唱団・大阪響コーラス他
曲目
マーラー
交響曲 第3番 ニ短調
関西フィルハーモニー管弦楽団「第九」特別演奏会と同様に、途中のトイレ休憩がなく、おおよそ100分ずっと座りっぱなしでした。けっこう辛いです。
約60分進んだところで、指揮者が「非常に素晴らしい」と言う旋律が流れてきます。「この旋律は、60分耐えた人にしか分からないものですよ」との事でした。
児童合唱団の子供たちは、「天使」の歌声を披露してくれました。子供達のくったくのない歌声は、まさしく天使の歌声。
マーラーの荘厳な旋律と、慈愛に満ちた優しい旋律が混じった、大曲でした。
関西フィルハーモニー管弦楽団「第九」特別演奏会
指揮:飯守泰次郎
ソプラノ:石橋栄実
メゾ・ソプラノ:小泉詠子
テノール:二塚直紀
バリトン:大沼徹
合唱:田辺第九合唱団
曲目
モーツァルト
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲K.527
ベートーヴェン
交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付」
ベートーヴェンの期待が大きすぎて、モーツァルトはあまり覚えていないです。
第九は、合唱パートが始まるまで、長い忍耐が必要です。
4楽章で構成され、最後の最後4楽章で合唱が入ります。
そこまで、チラチラと合唱パートを思わせるフレーズが、オーケストラの中にも出てくるのですよね。
合唱の田辺第九合唱団の方々の中には、高校生~ご高齢な方までがいらっしゃり、「音楽には年齢は関係ない。平和を願うのに年齢は関係ない。」と思わされる、素晴らしい歌声が響き渡りました。
大阪交響楽団 第224回 定期演奏会に行ってきました
指揮:ユベール・スダーン
ヴァイオリン:郷古廉
曲目
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
フリーメイソンのための葬送音楽 ハ長調K.477
アルバン・ベルク
ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
フランツ・シューベルト
交響曲第2番 変ロ長調D125
席は、1階後ろの方でしたので、指揮者・ヴァイオリニストの顔までは、ハッキリ見えなかったです。
モーツァルトは、葬送音楽だけあって、いつもの軽いノリではなく、暗い感じがしました。
ベルク(1885~1935)は、聞いたことがない作曲家ですが、近・現代に分類されるのでしょうか。
やや難しい感じのする曲でしたね。どのように拍子をとっているのか、サッパリ分からなかったです。
しかし、ヴァイオリニストは上手く弾きこなして・分析できているようで、迷路に入ってしまったような聞き苦しさは、ありませんでした。
シューベルトは、さすがに聞きやすかったです。
ベルクの後だけに、定型の音楽が、大変安心感を持って聞けました。
大阪交響楽団の演奏は、全体的に、音の分厚さ・繊細さの表現が、まだまだ甘い気がしました。
難曲にチャレンジするのもよいと思いますが、音符を追うだけで精一杯な感じがして、残念ですね。
今後の演奏に、期待したいと思います。
第18回 クリスマスコンチェルトwithビーム・ムジカアンサンブルコンサートに行ってきました。
YAMAHAが、広く出演者を募っているのかと思いましたが…どうやら指揮・ピアノの宮崎勤先生のお弟子さん達だけが、出演なさっておられるようです。
大阪音楽大学卒業生・大阪芸術大学卒業生は分かりますが、大阪大学学生さんも出演しています。
頭の賢い人は、なんでも器用にこなされるのでしょう。
私が、素晴しいと思ったのは、ショスタコーヴィチを弾かれた女性です。
場慣れしておられるように見えましたが、楽団の音をよく聞き・指揮者の振りをよく見て、大変冷静に弾いておられました。
豊中市立文化芸術センター大ホールの様子です。
アクア文化ホールのお隣に、大層立派で綺麗なホールが建ちました。
アクア文化ホールは、もうボロボロでしたからね。
上記は、ザ・シンフォニーホールの様子です。
下記は、フェステバルホールの様子です。
11月22日の定期演奏会は、ザ・シンフォニーが会場だったのですが…完全に勘違いしていて、まずフェスティバルに行ってしまいました。
チケットカウンターのお姉さんに「これはザ・シンフォニーホールのチケットですので…」と言われ、「えっ!えええ~~~!!!」という感じでした。
私はなんでもギリギリは嫌で、常に余裕を持った行動を心掛けています。
幸い、両ホールは歩いて20分の距離しか離れていなかったので、時間までにザ・シンフォニーホールに辿り着けました。
何度も「ザ・シンフォニーホール」と書いてあるチケット&パンフレットを見ているにも関わらず、このありさまデス。
「思い込み」って怖いですね。
関西フィルの定期演奏会に行ってきました。
指揮 オーギュスタン・デュメイ
ピアノ 児玉桃
オルガン 片桐聖子
曲目
フォーレ 組曲「ドリー」作品56
フランク 交響的変奏曲(ピアノとオーケストラのための)
サン=サンーンス 交響曲第3番ハ長調作品78「オルガン付」
フォーレの最初のほうの組曲だけ、聞いたことのあるメロディーが流れました。
やはり、知っている曲は、ホッとしますね。
グランドハープが活躍します。
サン=サンーンスは、ピアノの扱いが「効果音的・パーカッション的」でした。
恐ろしく速いテンポで、スケールを弾きます。
メロディらしきものは、なかったように思われます。
(ん?聞きなれない音が鳴っているな?)と思ったらば、オルガンの音でした。
コンサートホールの舞台上の壁一面に設置されているオルガン…あのパイプから音が出るのですから、不思議な楽器ですよね。
メンテナンスなどは、どのようにして行うのか、大変興味深いです。
当日の席は、1列目は座っている人がいなかった上での、2列目に座らせて貰いました。
実質「1番前」ですね。
そんな席で管弦楽団の音楽は聞いたことがなかったので、こちらが緊張します。
楽譜をめくる音が聞こえるのです。パーカッションの音のズレも気にならないです。
貴重な体験でしたが…音楽的・視覚的には、音楽を楽しむ場所ではなかったように思われます。
指揮者のフリはよく見えますが、後は足..足..足..
お好みにもよるのでしょうが、もう少し後ろでもよかったかな。
おとなのための楽典ワーク<コードネーム編>
THE ADULT PIANO COURSE
THEORY2
編著者 橋本晃一
発行者 山下浩
発行所 株式会社ドレミ楽譜出版社
この本は、ピアノ初心者向きではありません。
少なくとも、高校生レベルの楽典が出来ていなければ、独学で勉強するのは難しいでしょう。
しかし、とても良本なので、「コードを勉強したい人」にはオススメです。
音楽教室の「楽典講座」等で教材として使いながら、勉強されるのが良いと思われます。
「コードネーム一覧表」には、基本的なコードの和音が載せられています。
ですが、すべてではありません。
JAZZピアノをやっていると、この一覧表にはないコードも表記されています。
しかし、この表をマスターしておくと、一覧表にないコードも考える事が可能になるでしょう。
私はJAZZの伴奏・アレンジを考える時、この一覧表を使って、楽譜に音符を書きだします。
著者 大浜和史
発行者 須田直治
発行所 株式会社ヤマハエンターテイメントフォールディングス出版部
3年程前からJAZZピアノを勉強していますが…「コードを読む」事が、大変難しいです。
書いてあるコードを、その場で、音符に直すのが出来ないのですよね。
どーしても「コードネーム一覧表」を見ながら、楽譜におたまじゃくしを書かないと、弾けません。
第1転回形ですら音を押さえられないので、その他の転回形は、サッパリです。
ピアノ&歌の先生の友人に「コード弾きは諦めようかと思う」と相談したところ、上記の本をおススメされました。
通常、昔からあるハノンに、楽しい伴奏?が付いています。
コードネームも書いてあるので、もしかしたら…今よりもは少しコード弾きが出来る様になるかもしれません。
しかし、クラシック畑で育った私は、「コードを見る」より先に「音符を見る」癖が付いてしまっているのですよね。
3年も勉強してサッパリなのは、そろそろ諦め時かもしれません。
大阪音楽大学 第54回オペラ公演
G.C.メノッティ作曲・台本
歌劇「テレフォン」
歌劇「泥棒とオールドミス」
演出:粟國 淳
指揮:森 香織
2018年11/2 19:00開演 11/4 14:00開演
11/4の公演に行ってきました。
G.C.メノッティとは、聞き慣れない作曲家なのですが、1911年イタリアで生まれ2007年に亡くなった、近現代に生きた方です。
そして、今回の演目は…喜劇。
悲劇は、誰かが亡くなったらば、観客は感情移入して悲しみます。しかし、喜劇は、笑わさないといけないので、「難しい」と聞いた事があります。
観客席では、始めの方は遠慮がちに笑っていた人達も、最後の方では、豪快な笑いに変わりました。
ピアノについては、近現代の曲を弾くのは、とても難しいです。変拍子や不協和音のオンパレード。それを自分のものにする為には、何度も何度も反復練習して耳に音を慣らさせ、楽譜を細かく分析して、いかにスッキリと分かり易く弾くかが勝負となります。
今回、指揮をされた森香織氏も、同じ様に練習されたのでしょうか。大変な難曲だったと思われますが、スッキリ分かり易い指揮がなされていました。