関西フィルハーモニーの演奏は、飯守泰次郎指揮者の前指揮者の頃から存じておりますが、飯守指揮者は名誉指揮者となられ、現在は、藤岡幸夫指揮者が首席指揮者になっておられるとは、知りませんでした。
初めて藤岡指揮者の演奏を聞きましたが、ワルツやアップテンポの特徴ある曲が、得意なのでしょうか。加えて、曲の最後の盛り上げ方が、とても上手だと思いました。
三大テノールの福井敬さん.村上敏明さん.笛田博昭さん、同じテノールとは言え、体格.年齢が異なるので、それぞれに素晴らしい特質を生かされて、素晴らしい歌声でした。
まだ30代と若い笛田さんは、響きのある豪快で実直な歌声で、これから先が楽しみな若手歌手だと思いました。村上さんは、テクニックが難しい曲に挑戦され、観客を沸かせるのが上手い歌手ですね。そして、最年長の福井さんは、技巧も声量も豊かで熟成した感のある歌手でした。
私が他に注目したのは、関西フィルハーモニー楽団員で、第1部のコンサートマスターを担われたバイオリン奏者のギオルギ・バブアゼさんの、音色の素晴らしいこと。あの音色は、なかなか聴く事の出来ないレベルなのではないでしょうか。雑味のない透明感のある、素晴らしい音色でした。
心地よい緊張感の中で始まったコンサートは、ゆりかごの中に居るようなリラックスした雰囲気となり、クライマックスには高揚感が最高潮をむかえ、会場全体が割れんばかりの拍手の渦に包まれていました。
素晴らしいコンサートに巡り合い、至福の時を過ごさせて頂きました。
2018年2月のオリンピックで使用された、羽生結弦君のショートプログラムの曲は
『ショパンのバラード1番作品23』
です。(途中抜粋されているカ所はあります)
そして、そのピアノ演奏家は
『クリスティアン・ツィメルマン(ツイマーマン)』
で間違いないと思われます。
そのバラードですが、私は「ラブソング」だと思っています。
紳士的なショパンが、内に秘めた思いを音に乗せて、ささやかに、そして情熱的に愛を語る。そう。ショパンは、紳士的な男性のイメージが強い。
一方、今回流れたツィメルマンのバラードは、情熱的過ぎて、少々乱暴な感じに聞こえます。ツィメルマンは、乱暴な音色しか出せない人ではありません。ささやきかけるかのように、繊細な音色も出せる方なのです。ですので、情熱的なカ所において、わざと乱暴と思えるような情熱的な音を出していると思われます。
私は、演奏家のはしくれとして、この度のツィメルマンの曲の解釈が、納得出来ないです。ご本人様に直接お話を聞いた訳ではありませんので、彼には彼の言い分があるはずです。
しかしながら、これから先「これがショパンのバラード1番だよ」と、何度も繰返しテレビ等で、羽生君の演技と共に流れるのには、違和感があります。
「ショパンのバラードは、もっと紳士的な曲である」と私は思っています
Ombra mai fu かつて木陰は
オンブラマイフ
歌劇『セルセ』よりセルセのレチタティーヴォとアリア
(Recitativo)
Frondi tenere e belle
フロンディ テネーレ エ ベエーレ
del mio platano amato,
デル ミオ プラターノ アマート
per voi risplende il fato
. ペル ヴォイ リスプレンデ イル ファート
Tuoni,lampi,e procelle
トゥオーニ, ランピ, エ プロチェッレ
non v’oltraggino mai la cara pace,
ノン ヴォルトゥラッジーノ マイ ラ カ-ラ パーチェ
né giunga a profanarvi
ネ ジウンガ ア プロファナールビ
austro rapace.
アウストゥロ ラパーチェ
(ARIA)
ombra mai fu
オーンブラー マアイフー
di vegetabile,
ディベジェータービレ
cara ed amabile,
カーラーエダマービレ
soave piu.
ソアベーピゥー
(日本語訳)
優しく美しい葉むれよ
愛する私のプラタナスの
お前たちの上に幸運は輝く
雷も稲妻も嵐も
みどりなす木陰のうちでかつて、
これほどに親しく 愛らしく甘美なものはなかった!
作曲:HANDEL,Georg,Friedrich(1685-1759)
イタリア古典声楽曲集1(教育芸術社)より
Piaggeroとパソコンをインターフェースで繋げると、ノイズが入る。
パソコンとデジタルキーボードを繋げて、音楽ソフトで楽譜を作りたくて、NP-11(ヤマハ)キーボードを買いました。
NP-11は、piaggeroと呼ばれる、アコースティックピアノをイメージしたもので、61(幅1036mm×奥行259mm×高さ105mm)の、シンプルなモデルです。
パソコンは、「DELL Windous8.1 Inspiron5537」です。
USB-MIDIインターフェースは、「UX-16(ヤマハ)」で、ヤマハのNP(スリムモデル)シリーズ専用のものです。汎用に使われるUSBケーブルを使用するキーボードが多いようで、ヤマハの店員さんにも、UX-16の存在を知らない方がいて、ヤマハ楽器専門店でも取寄せになる場合があるようです。
NP-11を、UX-16ケーブルを使ってノートパソコンのUSBに繋げると、かすかなノイズが入ります。UX-16の先端を、USBの口に近づけただけで、「ビビビ・・・」という音が聞こえます。
ヤマハのサポートに電話をして、色々と試したのですが、どうやらノートパソコンの電源ケーブルに問題があるようです。
試しに、パソコンの電源ケーブルを抜いて、パソコン本体のバッテリだけで起動させると、ノイズは発生しませんでした。
最初に電話対応をしてくださった、ヤマハのサポートの女性は親切で、とても時間をかけて色々と指示してくれました。
- パソコン本体にUSBがいくつかあるならば、場所を変えて試してみる。
- パソコンの電源ケーブルとNP-11の電源ケーブルを同じ場所のコンセントからとらずに、少し離れた場所の別々のコンセントを使ってみる。
- ATH-PRO500というヘッドフォンは高性能なのでノイズを拾いやすいのかもしれないので、別のヘッドフォンで試してみる。(始めは、ノイズはヘッドフォンからしか聞こえないと思っていたのですが、後でキーボード本体のスピーカーに直に耳を当てると、かすかにノイズが聞こえると判明したので、ヘッドフォンの問題ではなかった。)結局、キーボードの初期不良かもしれないという事で、本体を交換して貰ったのですが、同じ結果になりましたので、またヤマハのサポートに電話しました。
- 次に対応してくださった、ヤマハのサポートの男性は、事前の調査もあってか、簡潔で少し難易度の高い話をされました。
- コンセントはノイズを拾いやすい場所なので、「ラインフィルター」というものを購入し設置してみると、ノイズはなくなるかもしれませんが、なくならないかもしれません、とのことでした。パナソニックのものは価格が高いので、三和サプライの「TAP-AD2N変換アダプタ(ノイズフィルター付)」という安価なものを設置してみましたが、ノイズは取れません。次に、パソコンに問題があるのかと思い、DELLのテクニカルサポートに問合せしてみました。
- ラインフィルターとは、「ノイズフィルター」と呼ばれるもので、パナソニック・日本エレコム・三和サプライの3社が現在、製造していました。
- もしかしたらば、NP-11と使っているDELLパソコンの相性が悪いかもしれない、もしくはパソコンのどこかに異常があるかもしれないので、他のパソコンを用意してみて繋げて、ノイズがあるかどうか試して欲しい、とのことでした。結局、今のところは、「他のパソコン」を用意出来ていない為に、「ビビビ・・・」というノイズが入ったままなのです。まだ他のパソコンでの検証が出来ていないので、私の持っているノートパソコンだけに問題があるのか、「DELL Windous8.1 Inspiron5537」とNP-11の相性が悪いのかは、判っていません。